街中ではちらほら桜も咲き始めた。
今年の桜も例年に比べて早いようだ。

いつからだろう。
花を愛でる気持ちが芽生えたのは。

私は桜が満開になった後の散り際が好きである。
風が吹くと花びらが舞う、あの感じ。

その時、桜の葉が見えてはいけない。

花びらは舞うものの、葉はまだ見えぬ。
その一瞬がたまらなく好きである。
 
 
 

*********************
 
  
 
今日、用事があって学校に行ってきた。
キャンパスでは早くも新入生の勧誘が始まっていた。

まだ初々しい顔をした新入生たち。
まさに今、つぼみから花を咲かせようとしている時期である。

正直羨ましい。
今から4年間があると思うと。

それに比べて、私の学生生活は残すところあと3日。
花は咲き終わり、花びらが散っている。
もう葉桜になりかかっている。

「花びらは舞うものの、葉はまだ見えぬ。
 その一瞬がたまらなく好きである。」

桜ではその一瞬が好きだが、
大学生活という桜の花においては
この今を愛せないどころか、
たまらなく悲しい。

栄枯盛衰。
諸行無常。
万物流転。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
              夏草や 兵どもが 夢の後

  
 
 
 
 
 


 
 
 
大学生活という桜は終わりを告げるが 
僕の人生の花びらはまだ開いていない。 
今、まさに開かんとしている。
はずである。

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