カシスオレンジ
2002年9月25日時間は11時。
休日の各停の電車の中。
乗客もまばら。
学生風の男が二人。
彼らは僕の向かい側の座席に座っていた。
二人とも寝ている。
片方のジャケットスタイルでばしっと決めた方の話。
彼の口元が次第にふくれてきた。
なんだろうと注目する。
そして、パシャッという音。
あふれ出すサーモンピンクの液体。
デラウェア火山の噴火のように、
その液体は止めどなく溢れてきた。
そして彼は目を覚ます。
彼は周りを見渡して一言。
「やべ、乗り過ごした。」
違うだろ。
やばいのはお前のその口元からあふれ出る液体だ。
ようやく彼も気付き、
そのジャケットにたっぷりかかった液体に驚く。
そしてほこりを払うかのようにその液体を払い落とす。
なんでそんなに落ち着いてるんだ?
なんでそんなに素なんだ?
そして彼は隣の相棒を起こす。
「やばいんだけど。」
そりゃ、やばいわな。
そんなに汚してしまっては。
しかし、その友人は周りを見渡して一言。
「乗り過ごした!?」
そうじゃ、ねーだろ。
お前ら、二人して足りないやつらだな。
その彼もようやく友達の異変に気付く。
彼はいまだサーモンピンク色の火山を吹き上げているのだ。
そして彼は止めどなく留まることのない液体を吹き上げたまま
電車を降りていった。
彼の口元から流れ出る
サーモンピンクのキレイな液体。
まじりっけのないキレイな液体。
僕はもうカシスオレンジを飲まないことに決めた。
休日の各停の電車の中。
乗客もまばら。
学生風の男が二人。
彼らは僕の向かい側の座席に座っていた。
二人とも寝ている。
片方のジャケットスタイルでばしっと決めた方の話。
彼の口元が次第にふくれてきた。
なんだろうと注目する。
そして、パシャッという音。
あふれ出すサーモンピンクの液体。
デラウェア火山の噴火のように、
その液体は止めどなく溢れてきた。
そして彼は目を覚ます。
彼は周りを見渡して一言。
「やべ、乗り過ごした。」
違うだろ。
やばいのはお前のその口元からあふれ出る液体だ。
ようやく彼も気付き、
そのジャケットにたっぷりかかった液体に驚く。
そしてほこりを払うかのようにその液体を払い落とす。
なんでそんなに落ち着いてるんだ?
なんでそんなに素なんだ?
そして彼は隣の相棒を起こす。
「やばいんだけど。」
そりゃ、やばいわな。
そんなに汚してしまっては。
しかし、その友人は周りを見渡して一言。
「乗り過ごした!?」
そうじゃ、ねーだろ。
お前ら、二人して足りないやつらだな。
その彼もようやく友達の異変に気付く。
彼はいまだサーモンピンク色の火山を吹き上げているのだ。
そして彼は止めどなく留まることのない液体を吹き上げたまま
電車を降りていった。
彼の口元から流れ出る
サーモンピンクのキレイな液体。
まじりっけのないキレイな液体。
僕はもうカシスオレンジを飲まないことに決めた。
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